コンクリート試験|コンクリート・鉄筋の検査・試験・調査|株式会社愛建総合設計研究所

コンクリート試験

concrete

コンクリートは、最も使用頻度が高い建設材料の一つであり、日常的に「あたりまえ」に使用されています。
この「あたりまえ」の材料を安心・安全に使用するためには確かな品質管理が欠かせません。
当社は第三者試験機関として現場・試験室を問わず、コンクリートの品質管理に取り組んでいます。

主なコンクリート試験業務

生コンクリート試験

生コンリートは【圧縮強度】、【スランプ(生コンの軟らかさ)】、【粗骨材の最大寸法(砂利の大きさ)】、【セメントの種類】の4つの項目を指定して生コンクリート工場に発注します。
受注した生コンクリート工場は自社で設計した配合に基づいて指定事項を満たすように生コンクリートを製造します。製造した生コンクリートは専用車によって現場に運搬され必要な箇所に打ち込まれます。
当社は第三者試験機関として打込まれる前の生コンクリートについて試験(受入検査)を実施し、試験結果を報告いたします。当社の報告に基づいて、現場管理者は受入の可否を判断します。
JNLA登録試験所として生コンクリート試験から圧縮試験まで一貫したコンクリートの品質確認を行いますので、多くのお客様より安心して試験のご依頼をいただいております。これが当社の強みです。

生コンクリート試料のサンプリング

生コンクリート車から試験のための試料をサンプリングします。
同時に納入伝票も確認し、発注内容との整合を確認します。

生コンクリート性状確認試験

スランプ、空気量、温度測定、塩化物量測定結果が要求を満足すれば、圧縮試験用供試体を作製します。すべての試験終了後に記録写真を撮影します。ご要望に応じて、現場管理者様や設計者様等に立ち会っていただくこともあります。

単位水量測定

最近では、生コンクリート中の水分量測定(単位水量測定)のご依頼が増えつつあります。写真は業務用電子レンジを使用した高周波加熱乾燥法による測定です。当社では、これ以外にも静電容量法、エアメータ法、水中質量法の実施が可能です。

圧縮試験用供試体作製

生コンクリート試験実施時に作製した圧縮試験用供試体は、所定の日数経過後に圧縮試験を行います。それまでの間は、依頼者様の指示による方法で保管(養生)を行います。一般的には作製から28日後の圧縮強度によって強度品質を評価します。

圧縮試験

コンクリート、モルタルの圧縮試験を行っております。圧縮試験には、一般に円柱供試体を使用しますが、角柱など変則的な試験体についても柔軟に試験のご要望にお応えしてまいります。また、静弾性係数の測定も行っております。
試験機の最大載荷能力は2000kN(200tf)です。

一般的な供試体の試験

コンクリート練り混ぜ時や打設時に合わせ、生コンクリートを専用の型枠材に詰めて供試体を作製します。
作製された円柱供試体を使用し、圧縮強度を調べます。

コア供試体の試験

コンクリートコアによる圧縮強度試験では、実際に打ち込まれたコンクリートからコア供試体を採取使用し、圧縮強度を調べます。

各種形状の試験体

一般に円柱供試体を使用しますが、角柱など変則的な試験体についても対応しておりますので、ご相談ください。

静弾性係数試験

コンクリートの圧縮強度試験と同時に供試体のひずみを測定し、応力とひずみとの関係から静弾性係数を求めます。一般に、アルカリシリカ反応が生じたコンクリートは静弾性係数が低下する傾向にあるといわれています。

その他試験

コンクリートやモルタルを対象として、中性化深さ測定試験や、長さ変化測定試験などの各種試験を行っております。
”こんな試験できますか?” といったお客様のご要望には可能な限りお応えするように努めております。どうぞお気軽にお問い合わせください。

中性化深さ測定

測定面の処理が終了した後に、測定面に試薬を噴霧器で液が滴らない程度に噴霧します。
コンクリート表面から赤紫色に呈色した部分までの距離を0.5 mm単位で測定します。
測定は、呈色した部分が安定してから行います。

コンクリートの長さ変化測定(コンタクトゲージ法)

コンクリートおよびモルタルの長さ変化測定装置です。試験体にコンタクトチップを貼り付けて、その突起の変化をダイヤルゲージで測定します。
(写真の試験体はコンクリートコアです)

モルタルの長さ変化測定(ダイヤルゲージ法)

モルタルバーのアルカリシリカ反応性試験方法で使用する長さ変化測定装置です。
測長枠に供試体をはめ込みダイヤルゲージの目盛りを読取る構造になっています。

モルタルバーの強度試験(曲げ・圧縮)

圧縮試験機を使用して、モルタルバーによる曲げ・圧縮試験を行なう装置です。